原爆被爆者の国連訪問を激励|レポート

原爆被爆者の方々を招待して懇談会を開催

集合写真ピースボートは現在102名の原爆被爆者の方々を乗せ、世界一周の旅を続けているが、NYの国連総会の場で平和への呼びかけをするためにヨーロッパを航海途中、被爆者を代表して4名の方々が飛行機にてNYをお訪れました。その知らせを受けた『ばってん会』は、山口会長の呼びかけのもと、まず『NY広島会』の古本会長へ連絡をし、『ばってん会』と『NY広島会』の共同主催で、この被爆者の方々とNY在住の長崎・広島に縁のある方々をご招待する懇談会を開催致しました。

Universal_PeaceDay10月23日、会場はニューヨーク・ミッドタウンにある【鬼が島レストラン】。ピースボートからこの懇談会に参加頂いたのは広島出身の森田隆さん(84歳)、長崎出身の中村キクヨさん(84歳)と吉田勲さん(68歳)の3名でした。※※Kids for the Futureの山本代表が司会進行役を務め、『NY広島会』古本会長の挨拶、『ばってん会』山口会長の挨拶に始まり、被爆者の3名様がそれぞれに被爆の実体験を述べられながら、『原爆投下から63年という月日が経ちましたが、皆さん被爆した当時のことを今だ鮮明に覚えております。被爆の経験をした者として、核廃絶と世界平和を訴え続けなければいけない。その思いと責任を持って、今回こうやって国連に来たのです。』と力強く発言されました。

左から被爆者の3名翌27日は国連での発表ということもあり、皆様いささか緊張ぎみではありましたが、長旅の疲れも見せず、懇談会にお集まりの皆様と楽しそうに歓談されていました。後半はNY在住の長崎および広島出身の方々と当時の記憶を回想されながら、皆さんリラックスされたご様子で、懇談会は大いに盛り上がを見せました。また、※※※Universal Peace Daysの代表者Su Zen さんBarry Gruberさんも参加され、彼らが進めている平和の鐘と共に懇談会に参加された皆さん全員で世界平和を祈念して黙祷をささげました。

ばってん会山口会長挨拶広島会古本会長あいさつ

ピースボート:『みんなが主役で船を出す』を合言葉に集まった、好奇心と行動力いっぱいの若者達を中心に、アジアを始め地球の各地を訪れる国際交流の船旅をコーディネイトしている非営利のNGO。国連の特別協議資格を持つ。
今回は、ピースボートの川崎哲氏の呼びかけで102名の原爆被爆者の方々を乗せて、核兵器廃絶と世界平和を訴えながら世界の国々に寄航し、世界一周の旅を続けている(9月7日に横浜港を出港、12月8日に同港へ帰港予定)。

※※Kids for the Future:米ニューヨークを拠点に、戦争被害を受けた世界中の子供の支援や、平和教育プログラムの実践と取り組む民間非営利団体(NPO)。アニメ映画の上映を通じて世界平和と核廃絶を訴える活動を草の根レベルで続ける団体。

※※※Universal Peace Day:2009年には25周年を迎える、世界平和活動を草の根レベルで続ける団体。

(きもと 記)